プロフィールといっても自分のことは書かない。

 HPのタイトルについて、多少の説明を。
 「渡り烏」を、「わたりどり」と読む人がいるけど、然に非ず。画面に顔を寄せて、よぉ〜く目を凝らしてみると、ほら、横棒が一本少ないでしょう。そうです、これは「カラス」です。

 ついでに「ワタリガラス」についても多少の説明を。
 「わたりどり」を知らない人はまずいないでしょうが、「わたりがらす」を知らない人はけっこういるかも。
 実在します。渡ります。国内では北海道に来ます。数はそんなに多くありません。体長は普通のカラスよりひとまわり大きく、頭も普通のカラスより良いようです。

 このワタリガラス、神話に時々登場します。しかも色んな地域の神話にです。例えば、日本の神話には「ヤタガラス」として出てきます。サッカー日本代表のユニフォームに貼られたワッペンにいます。3本足です。神武天皇を熊野から吉野に導いたのがこのヤタガラスとされています。

 アラスカや北米のネイティブの人々の神話にも登場します。大地を作り、森や動物を、人間を作り、魂を吹き込みました。かなり偉そうです。創造神です。彼らの神話にのみ限らず、各国のワタリガラス伝承の多くは、こうした創造神として多く見られます。偉いんです。

 また、北米インディアンのワタリガラス伝承は、トリックスター伝承と深く関わっています。トリックスターとは、各地の伝承に登場するキャラクターのひとつのプロトタイプです。何者かひとことで言うと、「訳わかんない厄介者」です。

 創造神でありながら、混乱をもたらし、混乱の中から秩序を生み出す。協力してんのか邪魔してんのか分からないし、敵か見方かも不明。正義か悪かなんて訊かれても答えられる訳も無く。天邪鬼で道化師、狡猾な策謀家でありながら、間抜けなヌケ作。とにかく捕らえどころのないやつです。

 初めて知る人は、「なんでこんな厄介ものを神話に登場させたのか?」と違和感を抱くかもしれません。必要なんです。こういう存在が。普遍的に必要とされる存在なんです。物語を進めるうえで、新たな展開をもたらすために、今あるものをぶっ壊して新たな姿に作り変えるために、どうしても必要なんです。
 だから各地の神話に登場するんです。

 これ以上くわしいことは専門書や、マニアなHPを参照ください。
 この小さな仮想世界の創造神も、こんなトリックスターみたいな厄介者だという説明にてプロフィールに代えさせていただきます。
 あしからず。

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